2010年04月26日

病気に勝つ ICUにて

頭の中にできた腫瘍の摘出手術をしました。
想像していたのとはまったく違い、麻酔をかけられた瞬間から
意識を失い、次に名前を呼ばれて起きた時にはもう終わっていました。
それからが大変でした。ICUという部屋につれて来られ胸や指に
コードをつけられ徹底した管理体制化におかれました。身動きは
左右に多少寝返りを打たしてもらうだけで仰向けで一晩過ごしました。
夜中、左右の違う患者のベットから心音の音が時々途切れます。
その度に看護士3人位が走ってかけつけます。山本さん、山本さんここは
どこですか?聞こえますか?暫くするとまた、心音が聞こえます。
それが左右、また、左の奥。自分よりも他人の事が気になって一睡も
出来ません。それで個室に変えてもらいました。
看護士の仕事はほんとうに大変だと思います。県立総合病院のNさんという男の
看護士の方には頭が下がりました。ベットの上で身動きが出来ないのが
分かるとテーブルの上にペットボトルを切ってごみ箱を作ってくれました。
トイレに行けるようになると車椅子で運んでくれて、今年最後の桜が一本
咲いているので見に行ってみましょうとエレベーターの踊り場まで連れて
行って子供たちを呼んでくれ、暫く今年最後の桜を楽しんでください
と僕たち家族を案内してくれました。そうした細かい心遣いに感動します。
ICUは生きるか死ぬかの瀬戸際の部屋です。これから生きるんだという
決意が自分にみなぎってくるのが分かります。今の時代、癌ではそうそう
死にませんよ。



Posted byサラサat10:12 Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
病気に勝つ ICUにて
    コメント(0)